濃厚接触者の自宅待機期間の短縮

2022.08.08

その他

22/7/22から、濃厚接触者の自宅待機期間5日間の、3日間への短縮も可能となりました。
東京都の場合は、以下を参照ください。
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/corona_portal/shien/coronamidika.html
短縮要件を満たすには、自宅待機期間の2/3日目に医療用の抗原定性検査キットで陰性であればよいだけですが、以下注意が必要です。

先ず、ウイルスの潜伏/発症期間の個人差を考慮する必要があります。
自宅待機期間を3日間に短縮した根拠は、あくまで潜伏/発症期間の中央値が3日間未満ということらしいですが、例外も多いということです。
例えば自宅待機期間の2/3日目は医療用の抗原定性検査キットで陰性だったが、4日目以降に陽性になる方も相応に存在するわけです。
知人から聞いた話だと、ある方は自宅待機期間の2/3/4日目まで検査したところ4日目に陽性を確認したそうです。
よって自宅待期間は短縮はせず、逆に十分な期間をとった方が、結果的にまわりへの影響も最小限に済む形となります。
補足ですが、東京都では医療用の抗原定性検査キットを都民に無償配布してますが、申込日から届くまで2-3日かかるとのこと。
また、現時点で抗原検査は発熱などがない限り外来で検査することも難しい状況です。
よって、自宅待機期間を3日に短縮するにしても、医療用の抗原定性検査キットありきが大前提です。

次に家庭内感染の場合、家族に発症や陽性が確認された日もしくは感染対策を講じた日のいずれかで遅い方の日で、同居家族の自宅待機期間の起点を再設定しますが、これが大変難しいようです。
症状がはっきりと出れば問題ないですが、軽症や発熱がない場合などは、いつ発症したかは非常にわかり難いので、起点再設定をしないケースが多いと聞きました。
この場合、十分な自宅待機期間を消化しない状態で、社会復帰する形となってしまいます。

個人的には濃厚接触者(主に同居家族を指す)は先ず7日間の自宅待機をした方が良いと思います。
仮に家庭内感染が発生した場合は起点もきちんと再設定し、改めて7日間がよいでしょう。
結果的にこれが社会的な感染リスクを下げることにつながると考えます。