TPPは民主党のマニフェストでは?
2011.10.31
その他
最近、話題になっているTPPですが、賛成、反対という二項対立の様相で、結局は交渉参加になる予定です。
私はこれは、当たり前ではないか、と思っています。
民主党が総選挙前に発表したマニフェスト2009に記述されているからです。
民主党の政権政策Manifesto2009
この中の52番目、
アジア・太平洋諸国をはじめとして、世界の国々との投資・労働や知的財産など広い分野を含む経済連携協定(EPA)、自由貿易協定(FTA)の交渉を積極的に推進する。
その際、食の安全・安定供給、食料自給率の向上、国内農業・農村の振興などを損なうことは行わない。
と書いてあります。だからTPPの交渉参加は当たり前と思っています。
では、食の安全はどうなのか?危険なものが外からはいってくるのでは?という人もいます。
これは、私のまわりの人の消費行動から見て、TPP反対のための口実でしかないと思います。
ある人は、パッケージの裏に「中国産」書かれてあるのを懸念し、「国産」を選択しました。
ある人は、国産ではもの足りず、無添加しか選ばないといいました。
安全であれば消費者は多少高くても必ず選択するのです。
これからの農業この辺にまだ余力があると思っています。
しかし、国内で製造加工されていても、ユッケの問題やコロッケなどの冷凍食品や乳製品も危険な食品として企業から出荷されました。国内だから決して安全ではないのです。
また、安定供給や食料自給率が問題だ。というのは視野が狭いように思います。
食料自給率(カロリーベース)は40%をきるので心配というのです。
しかし、日本を一番苦しめる外交手段は食料の供給停止ではなく、
石油や天然ガスなどのエネルギー源の供給停止です。
エネルギー自給率は4%しかなく、食料のように自給をすることは不可能です。
エネルギーを止められたら日本はおしまいです。
ただでさえ財源のない日本で力を入れることはエネルギー安全保障です。
TPPはエネルギー購入がしやすくなる可能性もあるので、うまく交渉してくれることを期待したいと思っています。