良いシステムとは?
2008.09.17
その他
システムと一口にいっても、個別要件に対応するシステムから当社が取り扱っている業務全般をカバーする基幹業務システムなど、タイプは多岐に渡ります。
ここでは、利潤向上を要件としたオンライン予約システムを例にとって良いシステムについて定義してみたいと思います。
・コンシューマの入力軽減(自動化)をはかり、予約件数増加を促し、要件を満たす
※イコール、コンシューマの利便性を追及し、拡販をはかる。
・オペレータの入力軽減(自動化)をはかり、予約処理件数増加を促し、要件を満たす
※イコール、オペレータの効率を追及し、コスト削減・生産性向上をはかる。
など、何を手段として、またどちらの立場に重きを置いて要件を満たすかで、システムの構成はガラリと変わってきます。
つまり、立場によって良いシステムでもあり、悪いシステムでもあるわけです。
システム(ここではアプリケーションを指します)は人間が設計してコードを書いて出来るものなので、結局のところ、人間の頭次第ということになります。
そうなると、システムに一体何を求めるのかという本質を見極めることが大変重要になってきます。
例えになると思いませんが、私も昔バックパッカーで旅をした際、ガイドブックがボロボロになるまで、行けるだけの観光スポット、名所に足を運んだものですが、余りに欲張りすぎたスケジュールの為、移動することが旅行の目的となってしまい、旅行自体が余り思い出に残らなかったという苦い経験をしたことがあります。
要は、機能を欲張りすぎても駄目で、本来の目的に達する為に最も近い手段を選択し、後は割り切るぐらいの覚悟が必要になってきます。
当社は基幹業務システムを生業としていますが、要素が多岐に渡る為、定義や機能の見極めには困難がつきものです。
よって、いかにバランスよく設計出来るか、本質を見極めるかが、
《当社利益の最大化》イコール《ユーザ様が求める理にかなった基幹業務システム》
に繋がると考えています。
同業他社で、機能がてんこ盛りのシステムを拝見したことがあります。
でも、そのシステムのクライアントから高い評価を聞いたことがほとんどありません。
本来の目的は何か、そこをきっちりと見定め、それを実現する為の最適な道筋を導き出すことが最も重要で、常に本質を見誤らぬよう良いシステムを考察していければと考えます。