本物を知る
2008.09.09
その他
私の父は、無類の音楽好きで、クラッシック、マリアッチ、タンゴ、ドイツ民謡、オペラ等、とにかく邦楽以外のジャンルは何でも口ずさむ、語れる、誰も着いて行けないブッチぎりの音楽マニアです。
よって、実家のオヤジ部屋は、2重サッシ・防音・間接照明のスペシャル仕様で、自慢のオーディオセット、何千枚?のアルバムやCD、世界音楽大全集がいたるところに整然と保管されています。
ということで、必然的に私もこれら音楽に詳しくなるところですが、自分はあまり興味がありません...
ただ、上記のような環境だった為、洋楽に目覚めた中高生時代など、普通では聞くことが出来ないハイクオリティの音響設備で且つ大音量で、自分の好きな音楽にたっぷり浸ることができました。
これが私の《本物を知る》初めての経験だったわけです。
この経験がある為、その音楽の本来の音色をどれだけ忠実に再現しているのか、また本来の音色に近づける為、人工的にどれだけごまかしているのか、ほとんどのオーディオ機器の良し悪しが判断出来るようになりました。
むろん、アーティストの楽曲に対する非常に細かいこだわりや、完成度なども瞬時に判断出来るようになりました。
要は音に関して自分なりの基準・物差しが確立されたわけです。
この自分なりの基準・物差しを確立し、物事をより的確に判断する為には、本物を知ることが大変重要だと考えます。
昨今、偽装・偽物のニュースが流れない日はなく、益々本物と偽物の見極めが難しい世の中になったと思います。
こんなご時勢でしぶとく生き抜く為に見極める力を養い、自分の仕事環境にどっぷり浸かった、狭い物差しでしか判断出来ない状況に陥らない為にも、常に自分の視野を広げる、造詣を深める為の投資を怠ってはいけません。
ここで言う投資とは、一流に接することを指しますが、本を読んだり、絵画を観るなど、さほど費用もかけず接する機会はそこらじゅうに存在します。
但し、これは自己満足の世界で終わらしたら、全く意味がありません。(趣味なら問題ないですが)
良くも悪くも現実世界のある事象に対し、現実的な目線で正確に判断出来る、対応出来る眼力を身につけることに意義があります。
常に上を目指すこと、己を解放することにより、自分の物差しも長くなり、より客観的に且つ正確に物事を判断出来るようになります。
ということで、今日も課題を見つけ、自分なりの見解とのギャップを確認したいと思います。